3日前から右の肩甲骨が痛だるい、という女性のお話です。
限られた時間での施術でしたが、お体を拝見してすぐに「呼吸の質」に課題があることが分かりました。 実は、頭(頭蓋骨)の動きと、お尻の骨(仙骨)の動きは、呼吸に合わせて連動しています。そのリズムが見られなかったため、まずは「息がしっかり吸えていないこと」に着目しました。
施術は、まずリラックスのスイッチを入れるために「首の付け根(環椎後頭関節)」を優しく牽引。 その後、呼吸の主役である「横隔膜」と「肋骨」をじっくりとリリースしていきました。
特に右側のあばらがガチガチに硬かったので重点的に行いましたが、左右のバランスを整えるために左側もしっかり調整。
すると呼吸は深くなってきたのですが、肝心の「肩甲骨のしなり」がまだ不十分でした。
そこでさらに詳しく探っていくと、胸の真ん中の骨(胸骨柄)のあたりに強い緊張を見つけました。 場所で言うと、心臓の三尖弁(さんせんべん)や上大静脈のすぐ上あたりです。
この循環に関わる大切なポイントをリリースした瞬間、あんなに重だるかった背中の痛みがスッと消えていきました。
最後には、ご自身でも効果を持続できるよう、簡単な体操をお伝えしました。
「めちゃくちゃいい。なんか......めちゃくちゃいい!」と、その変化に驚かれていたのですが、一番の発見は患者さんの一言でした。
「いつも腹筋に力を入れて、あばらを締めるように意識していたけど、今は自然に(理想的な状態が)できています」
良かれと思ってお腹を固めていた習慣が、実はあばらの動きを止め、肩甲骨の痛だるさを作っていたのかもしれません。もしくはアバラの動きの悪さには気づいていたけど、工夫としてやっていたかもしれません。
「痛い場所」だけを見るのではなく、なぜそこが痛くなるのか。 呼吸という、当たり前の動作を見直すだけで、体はこんなに楽になるんですよ。
〜札幌市の整体院〜
フィジオウェルネスマルヤマ
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