今日は、バスケットボール選手の方が来てくださいました。
ずっと左のアキレス腱が痛くて、腰もつらくて、首の詰まりもずっと気になっていたそうです。
「痛いところ全部言ってみて」とお伝えすると
右の太ももに力が入らなかったり、右のアキレス腱にも張りがあったり、右の股関節も詰まっているとのこと。
もう、あちこち大変な状態でした。
やっぱり選手の方って、普段からしっかりケアしていても追いつかないことがありますよね。
検査では、いつも通り全身を見ます。
すると、左の肩甲骨の位置が悪くて、ちょっと浮いているような感じ。
これだと当然首にも負担がかかります。
付き添いで来ていた妹さんにも確認してもらったら、一目でわかるくらい左の肩甲骨の位置が悪かったんです。こうなると左腕に力が入りにくくなったり、動きも悪くなってしまうんですよね。
「スリーポイントのとき、左で支えにくくない?レイアップはどう?」と聞いたら、やっぱり左はしっくりこないそうです。しかも、シュートフォームをワンハンドに変えてから手が開きにくくなっていたとのこと。
腰痛に関してはKEMPテストも陽性。
右の腰椎がずっと詰まっているような状態でした。
実際に歩いたり走ったりして動きを見ていくと、右の太ももにうまく力が入っていません。これまでの検査結果とあわせると、身体全体の歪みのパターンが見えてきました。
寝た状態での検査では、腰をひねったりブリッジをしても痛みは出ませんでしたが、動きに偏りが。そして膝の動きがスムーズではなかったんです。
「実は膝も痛いんです」と、さらに不調が追加に。
肩の動きも制限があり、外旋では左、バンザイでは右が動きづらい。
これは下半身からくる歪みが影響していることが多いパターン。
首も左を向けない状態でした。
要素が多くて一見複雑でしたが、まずは股関節から緩めて、全体の歪みを軽く整えていきました。するとまず、肩も股関節も動きが良くなっていきます。
この時点でアキレス腱の痛みも軽くなっていましたが、まだ3分ほどしか経っていません。もちろんこれで終わりではありません。
次に、膝を立ててひねる検査をしてみると、動きはさっきよりもスムーズに。
ただ、首の動きだけがまだ硬く、丸まると首に痛みが出ていました。
さらに、顎を開いてもらうと顎関節の動きもおかしい。
ご本人も「顎関節症もあると思います」とのことでした。
これは環椎後頭関節の動きが悪くなっているパターンです。
右腕が首を引っ張っているようだったので、まずは右腕の調整から。
すると手がガチガチに固まっていました。
シュートフォームを変えてから手に負担がかかっていたようで、そこはケアできていなかったそうですね。
手の調整を行うと、首の動きが出てきて、顎の開きもスムーズに。
肩の動きもさらに良くなりました。
そのあと、足や股関節の調整に入っていきました。
右手首を調整したので動きは良くなりましたが、左手首がまだ硬い。
そこで、連動を考えて左の殿筋からアプローチしました。
すると、左手首も自然に柔らかくなってきました。
足の調整をしていく中で、左のアキレス腱炎の原因は、腓骨筋という筋肉に大きく関係していることがわかりました。もしかすると過去に軽い捻挫があったのかもしれません。そしてすべての調整が終わる頃には、ジャンプもダッシュもランジも痛みなくできるように。
「私、さっき痛いって言ってましたよね?」
と、ご本人もびっくり。痛みを忘れるほど良くなっていました。
首も真上を向けるようになり、腰痛も出ません。
「あぁ感動」
「首はずっと詰まってたんです」
と、嬉しい言葉をいただきました。
最後にセルフケアとインソールも作成して終了です。
選手の方でも、身体のケアは本当に大切ですよね。
ただし、ケアは一人ひとり違います。
その方のクセや動き方に合わせて、最適な方法をお伝えしています。
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