バレー部に所属している女の子のお話です。
半年前からずっと腰が痛くて、病院では「腰椎分離症」と診断されたそうです。しかも、腰椎は完全に分離しているといわれたとのことでした。

 

さらに右の骨盤まわり、特に股関節の前側もよく痛くなるそうです。
全身をチェックしてみると、右肩が少し下がっていて、胸椎を右に回す動きがあまり良くありません。反対に左へ回すときは、左足に体重をかけて動かしている状態で、胸椎は動いても骨盤の動きが硬くなっていました。

 

痛みは右なのに、左の骨盤の動きが悪いという逆の状態。そして、腰椎分離症の方で90％以上みられるKEMPテストも、左側が陽性でした。右側は筋肉の張りが強い程度。もちろん、体を反らすと痛みが出る状態でした。

 

バレーの動きでは、立って走るだけでも痛く、ジャンプは特に痛みが強くて、少し飛ぶだけでも痛かったそうです。

 

ところが寝た状態で検査すると、ほとんど痛みは出ませんでした。
右膝の曲げづらさと、腕を上げたときに右のバンザイが少し硬いことがあり、全体的には右半身が硬い印象でした。

 

まずは大腰筋をゆるめて体の歪みを整え、再検査。
右肩の動きは良くなってきましたが、膝の動きだけがまだ硬く気になる状態。

 

膝を詳しくチェックすると、お皿の下あたりに違和感が。
「膝とか足にケガしたことある？」と聞くと、「右の膝のお皿が二分膝蓋骨で、昔痛かった」とのこと。

 

それが原因で体のバランスが崩れていた可能性もあり、膝や足首を中心に、筋膜やその奥まで施術しました。すると膝がスムーズに動き出し、立ってチェックしてというと...いきなりジャンプ！

 

「あれ？痛くない！」と驚いて、体をひねったり反ったりしても痛みが出ません。
「なんも痛くなくなった」「マジで？」と笑顔に。

 

そこから体操の指導へ。実はこの子、しゃがめなかったんです。
足首・膝・股関節・背骨の連動がうまくいっていなかった証拠ですね。

 

それを整える体操を指導すると、動きがどんどん良くなって、反る動作もスムーズにできるようになりました。

 

今度はジャンプ動作の指導です。
実はジャンプって、母趾球だけに体重を乗せるとあまり良くありません。
踵から４本目の中足骨に体重を乗せて飛ぶと、しっかり踏み込めるんです。

 

さらに、足首が硬いとジャンプ力も落ちるので、体操を続けてねとお伝えしました。
すると「ジャンプ力まじ無いです」とのこと（笑）。でも、連動が整えばジャンプも改善します。

 

思いっきりジャンプしても痛みはなく、むしろ以前より上手に飛べるようになりました。
お母さんも本人もびっくり。

 

その後、「右手首を反らすと痛い」との訴えもありました。最初は緊張してあまり話してくれませんでしたが、少しずつ信頼してくれて色々話してくれるように。

 

手首の問題は施術ではなく、自分でできる体操を指導しました。
すると、「痛くない！全然大丈夫です！」とのこと。

 

そして最後にもう一度ジャンプ。
「めっちゃいい！」「めっちゃ治った！」「健康になった気がする！」と笑顔で話してくれました。

 

腰椎分離症といわれても、整体でできることはたくさんあります。
同じようにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

～札幌市の整体院～
フィジオウェルネスマルヤマ