お仕事で患者さんをベッドへ移乗するときに踏ん張ると、右のお尻に「ズキン」と強い痛みが走り、ひどい時にはじっとしていてもズキズキと痛むことがある方がいらっしゃいました。さらに首や肩も辛く、寝るときには体勢を何度も変えながら耐えていたとのことです。
　
検査を行うと、体を倒したときに主に左の腰に痛みが出ました。
本人としては右のお尻が気になるのですが、実際には左側の痛みが多く確認されました。
　
さらにこの方は、少し前に左の足首を脱臼骨折して手術を受けており、まだ足にボルトが入っているとのこと。
これは大きな関連がありそうです。
　
また、立っているときには顔を左に向けにくいのに、寝ると逆に右に向けにくくなるという状態も確認できました。
これも足の影響を受けているサインですね。
　
今日は右の腰はそこまで強く痛くはありませんでしたが、右の骨盤は少し動きが硬くなっていました。
寝て検査をするとやはり左腰に痛みがあり、さらに左の首にも似たような痛みが出ていました。

こんなふうに全身あちこち痛みがある方は、まず体の歪みを整える施術から行います。
これは即効性はあるけれど戻りやすい手技ですが、「庇うことでできた癖」と「本当に問題のある場所の癖」を見分けるにはとても役立ちます。
　
施術を進めると動きは良くなってきましたが、左の腰痛はまだ残ります。
その後、左の仙腸関節あたりに痛みが出てきましたが、左の太ももを調整するとそれが消失しました。

やはり骨折による影響が関係していたのかもしれません。
　
左のお腹も硬くなっていました。これは筋肉の影響もありますが、
私は腸間膜や結腸、胃、腎臓、大動脈、脾臓といった内臓の関与も考えながら調整しています。

この方もお腹と足首を調整すると、寝ている時の痛みはほとんどなくなりました。
　
立ってチェックすると、左の腰には少し残っていましたが、左太ももの硬さをさらに調整するとそれも消えました。
　
最終的に首・肩・背中・腰、すべての痛みが解消しました。
長く辛い痛みを抱えていただけに、笑顔で「楽になった」と言っていただけて本当によかったです。

まとめると、この方の症状は「左足首の手術後の影響」や「体の歪み」によって複雑に広がっていたものでした。
痛みが出ているところだけを見ていては解決できないことも多いですね。

是非ご相談下さい。

～札幌市円山公園の整体院～
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