約2カ月前から、歩行時に足の裏に痛みと痺れを感じるようになったとのことでご来店されました。医療機関でさまざまな検査を受けたものの、「モートン病」など明確な疾患は認められず、病理的な異常は見つかりませんでした。そのため、「病気ではないのに症状がある」という状況にお悩みで、インソール作成を検討されていた際、当院の前を通りがかったことがきっかけで来院されました。

詳しくお話を伺うと、ご両親の長期間にわたる介護に加え、お仕事も多忙とのこと。最近は介護度が上がり、心身ともに非常に負担のかかる生活を送っておられたようです。

症状のきっかけとしては、合わないスリッパを履いていた時期に初発し、スリッパを変更すると一度は軽快しましたが、半月後に再発されたとのことでした。

足部を観察すると、皮膚の色が悪く、血流の戻りも鈍い状態でした。また、足趾には圧迫痕があり、靴の合わなさや前滑りの状態も確認されました。さらに問診と評価を進めると、足の症状だけでなく、慢性的な腰痛や度重なるぎっくり腰、肩関節の可動制限、首の痛みなど、全身に複数の不調がみられました。
　
身体全体のバランス評価では、背骨の右側に突出があり、体幹の回旋や伸展で痛みが再現されました。足趾の運動機能も低下しており、とくに「パー」の動作が困難で、足関節の可動性も左右差がある状態でした。

施術は深い呼吸を取り入れた整体から開始し、全身の動きや感覚が次第に変化。施術後には痛みなく歩行が可能となり、裸足でも痛みがなくなったことを確認した後、足部機能を向上させるインソールを作成しました。
　　　
日々の生活の中で蓄積される身体の疲労やストレスは、思いもよらない形で足や腰、全身の不調として現れることがあります。病院で「異常なし」と言われたとしても、体が発するサインを見逃さず、丁寧に向き合うことが大切です。

お一人おひとりの生活背景や身体の状態に合わせた対応を心がけていますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。
　
札幌市円山公園の整体院
フィジオウェルネスマルヤマ